京都府北部。宮津市。
1955年に迎えたピーク時には3.6万人いた人口も、70年経過した2025年には1.4万人にまで減少した。
生まれ育った地域とは、湾を挟んだ反対側の半島の裏側。栗田(くんだ)駅の傍に、このカフェはあった。
この地域もボクが生まれ育った地域同様、うら寂しい過疎の地区だ。
カフェのために建てた建物は、民家にしては小さく、小屋にしては不自然で、ケーキがウリのカフェにしては瓦屋根で、どこか唐突な存在感を放ちながら、日本海らしい浜辺でボクらを出迎えてくれた。
カフェの唐突さには少し戸惑ったが、浜辺の青葉は似つかわしく、白砂と海のコントラストは幼いころから慣れ親しんだいつもの情景で、嗚呼、帰ってきたのだなとしみじみと和んでしまった。
店内には海が一望できる大きな窓ある。
その窓枠は、淀みない意思を持って海辺の景色を切り取り、青葉と海と波消しブロック、そして岬と空とを、見事な絵画に昇華させていた。
幸いにも窓際のカウンター席には誰もいなかった。
息子と二人並んで座り、特等席を陣取る。
少し上機嫌になったので、席から離れ、息子の姿を借景と共に写真に収めてみた。
彼は窓越しの風景に特段の感慨はなさそうだった。
ふと、安永透を思い出した。
コーヒーとチーズケーキを注文した。
チーズケーキがとてもよい具合だ。
冷房の効いた涼しい店内から海辺の借景を楽しむ。
カフェの名前とは裏腹に、海辺のナイスカフェだった。











| URL | https://hidamari-kuma.jimdofree.com/ |
| Address | 京都府宮津市小寺812-1 |
| More | https://tabelog.com/kyoto/A2609/A260901/26038955/ |
| Notices | 2025/08/15 |
