#706 珈琲館 滴(Sapporo)

まだ行ったことのないカフェ・喫茶店を探していて見つけた。
この喫茶店は絶対いいだろう。そう直感した。

札幌元町。ブリザードかというほどの吹雪の中、訪れた。
一言で言うとスゴイ喫茶店だった。もう、良過ぎです。
昭和喫茶とかそういう次元ではない。
「老婆系喫茶」「カオティックラグジュアリー喫茶」「レトロゴージャス」いや、一種のスチームパンクとでも言おうか。
うまく表現するのが難しい。独特の世界だ。異世界だ。

店内はヴィクトリア調の壁とカーペットだが、壁には鹿の首、べっ甲のはく製に、ライオンやナイトのレリーフが掛けられているが、その隣には、布袋の像と巨大な天童将棋駒が飾られている。
そして、横を向くとメダカが飼われ、雉のはく製があるかと思えば、傍らの丸火鉢には大きな鉄瓶が据えられている。
カウンターの「珈琲館 滴」の文字は今にも雫が滴り落ちそうな文字で書かれており、おどろおどろしい雰囲気を醸す。
なにもかも一貫しておらず、世界のすべてを一点に集めたようなカオスっぷり。
素晴らしい。

「メニューありますか?」

と、白髪老婆の店主に聞くと、ボクを試すように薄ら笑いを浮かべながら

「だいたいわかるでしょ?」

と返してくる。
少し戸惑いながらも、カウンターの椅子に置かれたメニューらしきものをみつけ

「あぁこれですね」

というと、

「そうそう。それ」

となかなかの塩対応。いや、客を持てなす楽しい演出だ。

通常ならカチンと来て暴れる所だが、この館の雰囲気がすべてを許した。
フード付きマントに身を包み、左手には杖、右手にはランタンを持って現れた古城の案内人と思えばなんら不自然さはない。
喫茶店全体が、アリスインワンダーランドだ。
きっと店主もそういうつもりで対応していたハズだ。

水を入れてくれたグラスのステム(グラスの足部分)は天使が逆立ちしている。
足の裏でボウルを支えている。こんなグラス、どこで手に入れたんだよ!と思わず言いたくなる。

チーズトーストと珈琲をオーダー。お皿にはアイスクリームがついていた。
アツアツのうちに食べたいチーズトーストと、溶けないうちに食べたいアイスクリーム。
またしても何か試されているような気持ちになったw
取り急ぎ、アイスクリームを食べた後、チーズトーストを食べる。
パンはおかめやのだな。間違いない。
チーズまろやかで美味しい。いいね。

やはり直感通り、素晴らしくヤバい喫茶店だった。
札幌にお住まいの方ならば、絶対行かれてください。楽しいです。

URL***
Address札幌市東区北二十五条東8-3-7
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Notices2025/02/11