#611 蕪木 (Tokyo)

いつか行った秋田の08coffeeとは、表現の方向性は違うが、通底するものは同じものだと感じた。
木床を歩く靴音と、珈琲を淹れる音が静かに響き、訪れる客はそれぞれが沈黙を楽しんでいる。
フィロソフィア。
思索のカフェ。知者のカフェ。隠者のカフェ。
とでも言いたい。
ここは独りで来る場所だろう。

蕪木さんは珈琲とチョコレートの喫茶店。
珈琲は「珀」を頼む。深い味わい。
ここまで珈琲の味を出せるものかと驚いた。
珈琲に合うチョコレートを出していただいた。
仄かな酸味と爽やかさで、なるほど、珈琲に馴染む。
カップと器もカフェに似つかわしい。
チョコはゴールドの小皿。コーヒーカップの縁のゴールドと合わせている。
車通りも少ない静かな住宅街で、できるだけ気付かれないように佇んでいる。
何もかもいいカフェです。

オーナーは福島県のご出身で、盛岡の大学に通っていた。
その当時、「六分儀」という喫茶店に出会い、常連客に。
先代が年老いた頃にお話があり、「羅針盤」と改めて喫茶店を継ぐことにした。
東京の蕪木は2店目だそう。
次回盛岡にいった際は羅針盤にも行ってみよう。

URLhttp://kabukiyusuke.com/
Address東京都台東区三筋1-12-12
Morehttps://tabelog.com/tokyo/A1311/A131101/13242617/
Notices2023/08/06